3つの視線、1つの物語

「ノア、剣術の練習相手してよ」

「うん、いいよ」


エトは結構何でも出来る

物覚えは良いし
気がきくし、気配り上手
人を惹きつける魅力も持ってる

口に出しては言わないが、自慢の兄だ

しかし、運動音痴
そこだけが残念な王子だったりする


「今度こそ、ノアと戦って勝つ!」


木製の剣を片手にエトが言う


「エト…持ち方が甘いよ?それじゃ、力が入んないでしょ?」

「こ、これが僕流なんだよ!」


腰が引けて、変な構えになってる
僕流って言うには、無理がある

まぁ、いっか…
とりあえず、一戦交えてみるか

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