3つの視線、1つの物語
「ノアール様」
急に背後から呼ばれ振り向く
そこにはメイド服を着た女の子が居た
「あ、ローリエ。何か用?」
彼女の名前はローリエ
俺達より一つ年上の女の子
小さい頃は俺達の遊び相手
今は専属メイドだ
そして…そんな彼女の登場に素早い反応を見せるエト
「ローリエ…髪、切った?なんか、また可愛くなったね?」
素早くローリエの前に立ち、彼女の髪を一束持ってソレに口付けする
エトって凄いよね
素でキザっぽいことするんだもん
「…エトワール様、うっざいです。そのうるさい口、ガムテープで塞ぎますよ?」
「出来れば、ローリエの唇で塞いで貰いたいな」
実は、エト…ローリエが大好きなんです
だから、数々のお見合い話も蹴り飛ばしているんです