3つの視線、1つの物語

「失礼します」


ローリエを引き連れ
父様のいる王の間に入る


「お呼びですか?」

「おぉ、ノア。まぁ、座れ」


父様に促され勧められた椅子に座る
そして、とんでもない事を言った


「明日から、隣国フルクライトに行って来い。そして、ボディガードとしてそこの姫様の護衛に就きなさい」

「…は?」


急な話過ぎる
そして、意味が分からない

何故、他国の姫様の護衛?
俺、護衛出来るほど護衛術持ってないよ?
やれと言われれば無難にはこなす自信はあるけど…
護衛は完全に専門外だと思うんだよね


「大丈夫だ。護衛は二の次。本当の目的は、姫様の病気を治す事だから」


笑顔で語る父様…
何が大丈夫なんでしょうか?

病気を治す事が目的…?
いや、もっと無理だと思います
俺は医者じゃない

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