3つの視線、1つの物語
「あの…父様?病気を治すのも護衛も俺の手に余ると言いますか…」
なんとか断ろうとするが…
「心配するなノア!フルクライトの姫様は、絶世の美女だ。きっとノアも気に入る」
いや…そうじゃなくて
「本当に気に入ったら、独断で求婚を申し出てもいいぞ。フルクライトの国王とは仲が良いからな!私は大歓迎だ」
だから、そうじゃない!
姫様を気に入る、気に入らないの話じゃなくて
俺には護衛する技術も、病気を治す知識も無いんだってば!!
「あ、そうだ!確か、姫様には愛猫がいるらしいんだ。真っ白の猫でー」
猫?!
真っ白の猫?!
見てみたい、触りたい!!
「行きます」
そして俺は…猫に釣られて隣国フルクライトに行くことになった