3つの視線、1つの物語
馬車が止まる
どーやら着いたらしい
「お久しぶりです。ノア様」
「久しぶりです。よろしくお願いします」
馬車を降りると出迎えたのは、30代くらいの女性
元々はエトア国の国民で、城に仕えていたメイドさん
名前はネージュ
小さい頃、俺たち兄弟も世話になった
今は、フルクライトの貴族の旦那の所に嫁いだ為、ここの国の城でメイドをしている
そして、一応身分を隠すとは言え…
困った時には助けがいるだろうと言うことで、こっそり俺に仕えてくれるらしい
「国王陛下の所にご案内します」
「よろしく」
メイドの後に続いて城に入る
さて、これからどーなるんだろう?
不安を胸に俺はフルクライト国王の元へと足を運んだ