3つの視線、1つの物語
「お願いだ。娘の病気を治してくれ」
必死の形相の国王陛下
それを見たら、こう言うしかない
「…やってみます」
俺は、エトみたいに女性慣れしていない
だから、惚れさせる技術も持っていない
でも…やってみる
俺は俺のやり方で姫様の病気を治してみよう
自慢じゃないけど…動物を手懐けるのは得意だ
黒猫のクロワだって最初は懐いてくれなかった
でも、今ではお腹を見せてくれる位に懐かせた
その要領でやれば…もしかしたら
「じゃ、ノアールくん。娘の所に案内する」
「はい」
そして、俺のボディガード生活が始まった