3つの視線、1つの物語
姫様が頷く
よし、会話は出来るな
じゃ、コミニュケーションしてみよう
「姫様、そこの猫…お名前はなんて言うんですか?」
入室した時に気付いた猫
姫様の部屋にいるってことは、この子が父様の言っていた白猫
白くてモコモコ…
でも、瞳はキリッと凛々しい
「…レディナ。レディ・ナイト」
姫様が小さく教えてくれた猫の名前
レディ…ナイト…
女の子…夜…?
「レディ・ナイト。夜の女の子?え、なんか…ずいぶんと妖艶な…」
思った事を口に出すと、姫様が少し怒りながら訂正してきた
「Nightじゃない。knight…女の子騎士…だもん」
あぁ!そっちのナイトか!
「あぁ、それは失礼しました。女の子騎士。うん、良い名前ですね。この猫は、姫様の小さな騎士だったんですね」
凛々しい瞳を持つこの子にピッタリの名前だと思った