3つの視線、1つの物語
姫様と共に桃の木の庭に着く
すると、俺の腕からレディナが降りてスルスルと桃の木に登る
「レディナはいーなー…木登り出来て」
レディナを見ながら言う姫様
とても羨ましそうに見てる
そんな姫様に俺は注意する
「姫様は登ったらダメですよ」
「わかってるわよ…もう、登んない」
俺が釘を刺すと、姫様は拗ねたように少し頬を膨らませた
その姿にドキっとする
最近…俺にだけ心を開いてくれてる姫様が可愛くて仕方がない
「でも…ノア。桃が欲しい」
頬を膨らませていた姫様は、今度は桃をご所望の様子
しかし、今ここに梯子的なモノ無いし…
あ、そうだ!レディナだ!
「レディナ、桃受け取るから…噛み採れるか?」
「にゃぁ」
木の上のレディナに声を掛けると、レディナは俺の意図を理解したように桃を噛み取ってくれた
俺はソレを木の下でキャッチする
今日もレディナは優秀です