3つの視線、1つの物語

姫様と共に桃の木の庭に着く
すると、俺の腕からレディナが降りてスルスルと桃の木に登る


「レディナはいーなー…木登り出来て」


レディナを見ながら言う姫様
とても羨ましそうに見てる

そんな姫様に俺は注意する


「姫様は登ったらダメですよ」

「わかってるわよ…もう、登んない」


俺が釘を刺すと、姫様は拗ねたように少し頬を膨らませた

その姿にドキっとする
最近…俺にだけ心を開いてくれてる姫様が可愛くて仕方がない


「でも…ノア。桃が欲しい」


頬を膨らませていた姫様は、今度は桃をご所望の様子

しかし、今ここに梯子的なモノ無いし…
あ、そうだ!レディナだ!


「レディナ、桃受け取るから…噛み採れるか?」

「にゃぁ」


木の上のレディナに声を掛けると、レディナは俺の意図を理解したように桃を噛み取ってくれた

俺はソレを木の下でキャッチする
今日もレディナは優秀です





< 205 / 324 >

この作品をシェア

pagetop