3つの視線、1つの物語

待っていると、姫様が小さく口を開いた


「お願いが…あるの」

「何ですか?」


助けを求めるような目をする姫様

俺はそんな姫様を真っ直ぐ見る
姫様が言いたいことを聞き逃さない為に


「今日…」

「うわぁ?!」


姫様が重要な事を言いかけた所で、俺は悲鳴をあげた

急に水が降ってきたのだ
しかも、大量に…

超冷たいんですけど?


「きゃぁ!?の、ノア?!」


ずぶ濡れの俺に驚く姫様

見た感じ…姫様は濡れていなさそう
どーやら、俺の上にだけ大量の水が降ってきたらしい

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