3つの視線、1つの物語
「にゃ、にゃぁー、にゃぁぁおん」
「大丈夫、レディナ。あと少しだよ」
危ないよメルン!
危ない足取りで木に登るメルン
ハラハラドキドキ…
メルン、本当に気を付けて!
手を貸してあげたいけど…猫だし
うわーん!どーして、私は人間じゃないんだろう?!
「うっ…んしょ…レディナ…あと少し」
メルンが、私の位置まで後少しの所に来た時だった
ミシッ…
「え?」
えっ?!
メルンが掴んでいる木の枝に亀裂が入った
そして…
バキッ
メルンを支えていた枝が折れた
「きゃっ…?!」
メルン!!!