3つの視線、1つの物語
「せめて、俺以外の男に免疫付けないと大変ですよ?」
踊る、踊れないの前に男性恐怖症をなんとかしないとね
「…だって…怖いもん」
ムスっとする姫様
「ノアも…舞踏会出ればいいのよ。そーすれば、ノアと踊るわ」
名案とばかりに言う姫様
まぁ、俺ならある程度慣れたみたいだから踊るだろう
けどね…
「いや、無理ですって。王族限定ですし、所詮ボディーガードの俺は会場すら入れません」
本当は入れる
これでもエトア国の第二王子だし
でも、今は身分隠してボディガードしてるしね
入れないって事にしておく
そんな会話をしていると、部屋の扉がノックされた
「姫様、ダンスの練習をしろと…王からの命令です」
入って来たのはコンフィーヌ様
その姿にいち早く反応した姫様は俺の後ろに隠れた
あ、今一瞬コンフィーヌ様イラってした
姫様が拒絶したからね
俺は警戒態勢に入る
「ノア、今から姫様の練習だ。席を外せ」
「俺が一緒で不便な事でも?」
強めの口調
でも、俺は怯まない