3つの視線、1つの物語

受け止める


次の日の朝
いつものように姫様の部屋に向かう


「おはようございます。姫様、朝食の準備が整いましたので食堂へ…って、どうされました?元気がありませんね」


ノックをして中に入ると、シュンとした姫様が居た


「怒られたの…ドレスのまま寝ちゃって…」


なるほど…
昨日、あの後着替えずに寝ちゃったのか


「あー…昨日はお疲れでしたもんね」


男性恐怖症の姫様には辛すぎる環境だったしね
精神的にも疲れてたに違いない

そんな事を思いながらも、姫様を食堂に誘導していく


「ノアは疲れてないの?」

「俺は、そこそこ体力あるんで大丈夫ですよ」


最近は、コンフィーヌ様の雑務で無駄に体力が付いていたしね
コンフィーヌ様の雑務に比べれば、舞踏会なんて余裕だよね



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