3つの視線、1つの物語
「ノア…怒られてた…」
たぶんメルンは初めて見たんだと思う
ノアがコンフィーヌに虐められてる所を…
「書類って言ってた…たぶん、私を助けた時に汚しちゃったんだ…」
そう、実はメルンが落ちた現場付近に無数の書類が散乱していた
ノアが咄嗟に書類を投げて、メルンを助けに走ったから…だと思う
…ってゆうか、その書類運びだって元々はコンフィーヌの仕事なんだよね
自分の仕事をノアに押し付けて
ミスったらノアを叱る
なんなんだ、あの男…
本当、コンフィーヌ嫌い
「行こう、レディナ」
コンフィーヌの姿が完全に見えなくなって、メルンは再び歩きだした