3つの視線、1つの物語

「数回兄と一緒に、舞踏会やら食事会やら出てるうちに気付いたんです」

「何に?」


ノアが少し間を開けて言った


「俺は…兄の代用なんだなって」

「え?なんで?!」


いきなりなんでそんな事思ったの?!
ノアはノアだよ


「兄にアプローチ失敗した子が俺の所に来るんですよ。じゃ、こっちでいいか…みたいな感じで」


驚いて開いた口が塞がらない


「まぁ。女の子が全員そーゆう訳じゃないってゆうのも分かってるんですけど…そーゆうのが続いてトラウマみたいに…」


だから、ノアは舞踏会や食事会に出なくなった
結果、王子としての知名度は下がってしまった

ノアは、女の子に対して一種の不信感を抱いてたのか…

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