3つの視線、1つの物語
「おはようございます。コンフィーヌ様」
「…おはようございます。ノア」
早朝から、会いたくもない相手に会う
王子だが、しばらくココで姫様の護衛を続けるらしいノア
本来なら"様"付け必須の相手だが、身分を隠して護衛に当たる為その必要はない
けど、正体を知ってる今…
前のように仕事を大量に押し付ける訳にはいかなくなった
凄くイライラする
「姫様の病気は…いかがですか?」
「前ほど酷くは無いですよ?男の人を見て、すぐに逃げる事はしなくなりました」
余裕そうなノアにイライラが増す
打ち負かしてやりたい衝動に駆られる
「ところで…ノア。姫様の護衛に当たっていますが…剣術の腕前はいかがなんですか?」
これなら、思う存分戦える