3つの視線、1つの物語

それぞれ準備をして闘技場の真ん中に立つ

気付けば、闘技場にはメイドや兵や騎士など…城の使用人達がギャラリーを成していた


「ハンデとかは…いりますか?」


私は大人だ
少しくらいハンデをあげても良いと思った
しかし…


「大丈夫です」


ニコッと笑い余裕のノア
あー…イライラする


「じゃ…よろしくお願いします」

「お願いします」


お互いにお辞儀をして、用意した木刀を構える

さて、余裕ぶっている王子様を叩きのめしますか

勢いよく地面を蹴ってノアに向かって飛躍した
そして、素早く刀を振り下ろす


「ぇ…」


私の振り下ろした刀は地面を叩いた
まさか…避けられた?
本気で襲いかかったのに

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