3つの視線、1つの物語
野良猫さん
side:猫(ニャウリンガル適応中)
今日もいいお天気
そんな日はお庭で日向ぼっこが一番
自慢の白い尻尾をゆらゆらさせて、いつものお昼寝スポットに行こうとしたら…
「ん?」
植木の葉っぱの下
植木の根元付近に何やら黒い物体がある
なんとなく興味を引かれて黒い物体を覗き見る
モコモコの黒い物体…?ぬいぐるみ?
すると、黒い物体がモゾっと動いた
「な、何っ?!」
ビックリして飛び退く
飛び退いた場所で注意深く黒い物体を見ていると…
「旦那様の匂いっ!!」
「?!」
ガバッと叫びながら起き上がった黒い物体の正体は、私と同じ猫だった
「だ…旦那…様の…匂……」
起き上がった黒猫さんは、それだけ言うとパタリと倒れて動かなくなった…