3つの視線、1つの物語

恋人達の休日


side:メイド(ラル)


薄暗い部屋
ロウソクの炎だけが薄暗い部屋に灯る

そして、この部屋の住人
騎士見習いのフラムに私は問う


「明日は…アムールDAY…これが何を意味するか分かるかい?フラムさん」


アムールDAY
愛の日

ここフルクライト国初代国王様が、初代王妃様に愛を囁きプロポーズをした記念日

今では、この日に恋人同士が愛を育む…
簡単に言えば、イチャイチャしちゃう日だ


「おまえ…なんなの?今、何時だと思ってんの?俺、疲れてんだけど。眠いんだけど」

「今の時刻は23:45。明日はアムールDAY」

「そーだ。深夜だ。そして、明日はアムールDAYだ。だが、俺には関係ない出て行け」

「…フラムは気にならないの?姫様の婚約者」


私はとても気になる


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