3つの視線、1つの物語

扉の隙間から見える光景

キスされて嬉しそうな姫様
昼間見た寂しそうな顔は影も形もない

そんな姫様を見て、ノアさんが姫様の頭を撫でて何かを言った

たぶん…"おやすみ"そう言った

姫様の部屋の扉が閉まり、ノアさんがこちらに歩いてくる


「ラル…重い…」


扉の向こうを見るのに夢中になり過ぎて、フラムに体重を預けてたらしい

…ってゆうか


「女の子に重いって言うな!」

「ちょっ…ラルっ、あぶなっ」


怒りに任せて更にフラムに体重を乗せると、フラムがバランスを崩した


バタンっ


私とフラムは廊下に転げ出てしまった


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