3つの視線、1つの物語
時は流れ…現在…
メルンは17歳
彼女は近隣諸国も噂をするような美女になった
少しウェーブのかかった綺麗な長い銀髪
健康的な肌
大きな瞳
桃色の頬
…ついでに豊かな乳
そんなメルンを世の中の男共が放って置くわけがない
「…レディナ。ただいま」
レディ・ナイト
略してレディナ
メルンは私をそう呼ぶ
おかえりなさい
王様の側近に呼ばれて出て行ったメルンが自室に帰ってきた
でも、その表情は今にも泣きそうだった
すぐにメルンの側に駆け寄る
どうしたの?メルン?
「また…お見合いだってさ」
そう呟いたメルンの瞳から涙が流れた