3つの視線、1つの物語


次の日の朝
お父様と一緒にノアは城の門の前に居た


「じゃぁ…行ってくるね」


ノアが言う
私は残念ながら笑顔で見送れない
無意識に眉が下がる


「そんな顔しないで?大丈夫だから。3日だけだから」


そう言いながら頭を撫でてくれるノア


「絶対だよ?」

「うん、絶対帰ってくるから」


うーん…今のセリフ…


「……なんか、死亡フラグっぽい」

「どこで覚えたの?そんな言葉…ってゆうか、死なないし」


うん、縁起が悪い事言った…
凄く反省…ごめんなさい


「行ってらっしゃい」

「うん、行ってきます」


ノアの手を握って送り出す言葉を言う


「メルン…お父様に"行ってらっしゃい"は?」

「あー、うん。お父様も行ってらっしゃい」


ノアとの温度差にガッカリしたようなお父様


そんな2人を門で見送った



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