3つの視線、1つの物語
ラルが慌てていると扉がノックされた
「失礼します」
扉を開けて入ってきたのはフラムだった
今さっきまで話の中心にいた人だ
「ふ、フ、フラム?!女の子の秘密の花園を覗くなんて最低よ!!」
「はぁ?ラル…何言ってんの?ノックしたし、覗いてねぇーよ。落ち着け、落ち着け。叫ぶな、叫ぶな」
真っ赤になって慌てるラル
そんなラルを見て呆れながら、ラルの頭をポンポン撫でるフラム
第三者…
つまり私から見たらニヤニヤしそうになる構図だ
「姫様。コンフィーヌ様がダンスレッスンを勧めてきたんですけど…」
フラムの言葉に和やかだった私の気持ちが凍る
コンフィーヌとダンスレッスン?
絶対嫌!!
「適当に嘘を吐いて断っておきました。…それでよかったですか?」
「うん、ありがとう…でも、なんて言ったの?」
「怒りませんか…?」
「う、うん…多分」
一体、なんて言ったの?
「姫様は激しい生理痛によってダウンしました…っと、言いました」
あぁ…うん…そっか…
それでコンフィーヌが引くならいいか…
ちょっと恥ずかしいけど…