3つの視線、1つの物語

次の日
何やら城内が騒がしかった


「姫様っ!!」


急に自室の扉が開いた
私もラルもビックリ

入ってきたのは青ざめたフラム


「フラム?どうしたの?真っ青だよ?」


ラルがフラムを心配している
しかし、そんなラルを押しのけてフラムは私を見た

凄く嫌な予感がした


「昨日の夜…国王陛下を乗せた馬車が賊に襲われました」


お父様を乗せた馬車にはノアも乗っていた
その2人を乗せた馬車が襲われた…?


「お父様は?…ノアは?!」


私が問うとフラムは言いにくそうに口を開いた


「国王陛下は軽傷を負いましたが、無事です。今日にでも帰城されるでしょう」


私はその言葉聞いて一瞬安心した
でも…その言い方じゃ…


ノアは?



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