3つの視線、1つの物語

前を歩くメルン
その後をノアが私を抱っこして歩く

そして、桃の庭に着く
私はすぐにノアから降りて桃の木に登る


うん、いい眺め


「レディナはいーなー…木登り出来て」


下から私を見上げるメルン


「姫様は登ったらダメですよ」

「わかってるわよ…もう、登んない」


前科ありのメルンはノアに釘を刺される
危ないからね、メルン…運動音痴だし


「でも…ノア。桃が欲しい」


メルンが指差す桃の実の近くに移動する
ソレを見たノアが私に言った


「レディナ、桃受け取るから…噛み採れるか?」

「にゃぁ」


お安い御用です


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