3つの視線、1つの物語

「ノア、平気?」

「まぁ…はい…大丈夫ですよ?それより、姫様は濡れてませんか?」

「私は平気だよ、でも、ノアが…」


オロオロするメルン

すると、そこに水をぶっかけた本人が現れる


「いやぁ、悪いねー。庭に水撒きをしていたら手元が狂ってね」

「コンフィーヌ…庭の仕事は…庭師の仕事よ…あなたの仕事じゃないでしょ?何してるのよ」


メルンがノアの陰に隠れながら抗議する
ノアに謝れっと言ってるのだ


「手が空いたから手伝っていたんですよ。それより、ノア。いつまでそんな、みっともない姿でいる?姫様の前なんだぞ。着替えなさい」

「…わかりました」


ノア…怒っていいんだよ?
いくらコンフィーヌの方が上の立場だからってやり過ぎだよ

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