3つの視線、1つの物語
「すみません…姫様。着替えてきます。すぐに戻ります」
「では、姫様…ノアが着替え終わるまでは私が側にいますので、ご安心を」
ノアが去って
コンフィーヌが残る?!
そんなのダメに決まってる
私は慌てて木から降りてメルンの横に着く
ノアが帰ってくるまで私がメルンを守らなきゃ
「さぁ、姫様…ベンチに腰を掛けてゆっくりと…」
コンフィーヌのベンチに促す腕から、逃げるようにすり抜けるメルン
そして、メルンの手は背を向けたノアの袖口を掴んだ
「ぇ、姫様?」
「ノアが戻るなら…私も戻る」
…メルンが自分から男に触れた…
すると、後ろから凄い殺気を感じ取る
振り向くとコンフィーヌが凄く怖い視線をノアに向けていた
私は怖くなりお城に戻る2人の後を追いかけた