3つの視線、1つの物語

「すみません…姫様。着替えてきます。すぐに戻ります」

「では、姫様…ノアが着替え終わるまでは私が側にいますので、ご安心を」


ノアが去って
コンフィーヌが残る?!

そんなのダメに決まってる
私は慌てて木から降りてメルンの横に着く
ノアが帰ってくるまで私がメルンを守らなきゃ


「さぁ、姫様…ベンチに腰を掛けてゆっくりと…」


コンフィーヌのベンチに促す腕から、逃げるようにすり抜けるメルン

そして、メルンの手は背を向けたノアの袖口を掴んだ


「ぇ、姫様?」

「ノアが戻るなら…私も戻る」


…メルンが自分から男に触れた…

すると、後ろから凄い殺気を感じ取る
振り向くとコンフィーヌが凄く怖い視線をノアに向けていた

私は怖くなりお城に戻る2人の後を追いかけた

< 37 / 324 >

この作品をシェア

pagetop