3つの視線、1つの物語

「ノア…来ない…どーしよう」


部屋に居るメルンが呟く

着替えに戻ったノア
部屋に戻ったメルン

着替え終わったら部屋に来てくれると思ってた
でも、コンフィーヌがソレを許さなかった

着替えたノアがメルンの部屋に一瞬現れて言った


『すみません…色々仕事を頼まれまして、行かなければいけません』


そう言ったノアは、コンフィーヌの怒鳴り声に呼ばれて消えていった

たぶん、コンフィーヌは気が付いた
メルンがノアに助けを求めようとしたことに

それは…言い換えれば…
この王様出張中に何かがあるということ…


「レディナ…怖いよ…」


私を抱き上げメルンは震える
何かを予感してるんだ…

守らなきゃ…
ノアが居ないんだもん
私がメルンを守らなきゃ!

< 38 / 324 >

この作品をシェア

pagetop