3つの視線、1つの物語
馬車を窓の外に確認してメルンが立ち上がる
「レディナ、お父様が帰ってきたわ。行こう」
うん!
そして、早足でメルンは王様の所へ急ぐ
正面玄関のエントランスでコンフィーヌが王様と話していた
今朝の事を報告しているらしい
まずい!
「お、お父様っ!」
「おぉ、メルンただいま!」
王様はメルンの出迎えに嬉しそうに笑う
でも、今はそんな場合じゃない
「ノアは…何もしてないわ!本当よ、お父様!」
「あぁ、あの男はそんな事をするヤツでは無い」
え?
「え?」
「お、王?!何を根拠に?!」
私とメルンは、王様がノアの潔白を宣言した事に驚いた
コンフィーヌは納得いかない様子