3つの視線、1つの物語

メルンが求めた
"私を見てくれる人"


やっと現れた
"メルンを見てくれる人"


でも…


「ノアじゃ…ボディーガードじゃ…駄目だよ」


メルンとの婚約権利があるのは
他国の王子もしくは同国の貴族…


ノアは…他国の貴族…
ノアに婚約の権利は無い
メルンにも選択の権利はない


「私が…いくら想っても駄目なんだ…」


メルンの止まってた涙が流れる


「私に…ノアを好きになる権利は…ないんだ」


あぁ、やっぱり…


メルンはノアに恋をしていた


「好き…なのに…駄目なんだ…」


メルンは私を抱きしめる
そして、しばらく泣き続けた




< 56 / 324 >

この作品をシェア

pagetop