3つの視線、1つの物語
「一曲…お願いできますか?」
小さくお辞儀をするノアに、メルンの涙が引っ込む
そして、笑顔を見せる
「はい、喜んで」
そう言ったメルンの手をノアが引き、ダンスの輪に入っていく
私は、人の足元を抜けて王様のいる玉座へ向かう
2人が踊ってる所が見たい
見るためには高いところに行かないといけない
だから、だどり着く王様の膝の上
「おぉ、レディナじゃないか。メルンはどーした?」
「にゃぁーぉん」
メルンは今、幸せそうに踊ってるよー
「お、王!姫様がっ」
どーやらコンフィーヌが見つけたらしい
メルンとノアを…
「おぉ、上手く踊れてるじゃないかー練習の甲斐があったなーはっはっはっ」
「いや、そーでは無くて…ノアが居ます!良いのですか?!」
「メルンが楽しそうだし…いいんじゃないか?」
王様の言葉にコンフィーヌ愕然
王様っ!良い人!王様大好きっ!
思わず王様にスリスリしてしまう
「おぉ、レディナ、どーしたー?可愛いやつだなぁ」
そして、コンフィーヌが愕然とする中
舞踏会は無事に終了した