3つの視線、1つの物語

「一曲…お願いできますか?」


小さくお辞儀をするノアに、メルンの涙が引っ込む

そして、笑顔を見せる


「はい、喜んで」


そう言ったメルンの手をノアが引き、ダンスの輪に入っていく

私は、人の足元を抜けて王様のいる玉座へ向かう

2人が踊ってる所が見たい
見るためには高いところに行かないといけない
だから、だどり着く王様の膝の上


「おぉ、レディナじゃないか。メルンはどーした?」

「にゃぁーぉん」


メルンは今、幸せそうに踊ってるよー


「お、王!姫様がっ」


どーやらコンフィーヌが見つけたらしい
メルンとノアを…


「おぉ、上手く踊れてるじゃないかー練習の甲斐があったなーはっはっはっ」

「いや、そーでは無くて…ノアが居ます!良いのですか?!」

「メルンが楽しそうだし…いいんじゃないか?」


王様の言葉にコンフィーヌ愕然
王様っ!良い人!王様大好きっ!

思わず王様にスリスリしてしまう


「おぉ、レディナ、どーしたー?可愛いやつだなぁ」


そして、コンフィーヌが愕然とする中
舞踏会は無事に終了した

< 66 / 324 >

この作品をシェア

pagetop