3つの視線、1つの物語
男性恐怖症
「いやぁぁああ!来ないでっ!嫌、嫌、いやーーー!!」
メルンの自室にメルンの声が響く
「姫様?何をそんなに怯えているのです?」
とても白々しくコンフィーヌが言う
こーなったのは、貴方のせいなのに
メルンはとうとう男性恐怖症を発症した
四人目のお見合いが決定打になった
お見合い相手に押し倒され
危うい状況に陥ったのだ
もちろん、助けたのは私
威嚇して、引っ掻いて、噛み付いた
「姫様…大丈夫です。私が付いております」
「嫌っ!出て行って!来ないで!」
メルンがコンフィーヌに向かって大きなクッションを投げる
「ブッ…」
コンフィーヌにクリーンヒット
その姿は、とてもダサい