3つの視線、1つの物語

「一応、仕事で来たので…途中で投げ出すのはちょっと抵抗があるんです」

「でも…」


メルンが何か言いたそうな顔をした
けど、ノアの決意は固いらしい


「それに…仕事も覚えたいですし。今後の為に」

「今後の為?」

「俺、たぶん姫様に婿入りする事になるので」

「あ…そーなるの?私がお嫁に行くんじゃないんだ…」


あー…そっか
メルンはこの国の一人娘だし
ノアは第二王子だからね


「話は、まとまったか?…じゃ、ノアくん。引き続きメルンの護衛を頼んだよ」

「はい」


王様に返事をしたノアは、今度は視線をフリーズするコンフィーヌに移す


「ってことなんで…今後も引き続き顎で使って下さいね?コンフィーヌ様」


超スマイルのノア
魂抜けかけのコンフィーヌ


ノアの逆襲…恐ろしいね




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