3つの視線、1つの物語
「では、お忙しいところ申し訳ございませんでした。失礼します」
王様に一礼してノアは、メルンを促して退室する
それに続いて私も出る
そして、扉を閉め掛けた時…
「あ、そうだ。ノアくん」
「はい…?」
王様の楽しそうな笑顔が二人に向けられる
「ボディガードも大切だが、メルンの婚約者だという事も忘れないようにな」
「はい…それは、もちろんです」
王様は何が言いたいんだろう?
ノアに、ちゃんとしろって言いたいのかな?
「メルンを欲求不満にさせんようになっ!」
「お、お父様っ?!!」
王様がウインクしながら言った
メルンは真っ赤…
ノアは苦笑い…
各々の反応に満足した王様の笑い声をBGMに、王様の書斎の扉が静かに閉まった
要は、ラブラブしなさいって事か
まぁ、王様ったら優しいー