3つの視線、1つの物語
ここ、フルクライト国の王女に生まれた私
メルン・フルクライトは限界に達した
もう世の中の男の人が信じられなくなった
「いやぁぁああ!来ないでっ!嫌、嫌、いやーーー!!」
自室に入ってきたお父様の側近コンフィーヌに泣き叫ぶ
「姫様?何をそんなに怯えているのです?」
全身で拒絶してるのに、コンフィーヌは歩みを止めない
ゆっくり近づいてくる
いや、来ないで…
貴方が私をこんなにした張本人のくせに!
「姫様…大丈夫です。私が付いております」
付かなくていい!
これ以上近づかないで!!
「嫌っ!出て行って!来ないで!」
私は手の届く範囲で一番大きいクッションを投げた
「ブッ…」
それが、みごとにコンフィーヌに直撃した
嫌がってるのに近づくのがいけないのよ