3つの視線、1つの物語

私が頷くのを確認すると、ノアが私から目線を外した


「姫様、そこの猫…お名前はなんて言うんですか?」


ノアの目線の先には、私とノアの間に居るレディナだった

とりあえず、ノアの質問に答える


「…レディナ。レディ・ナイト」


女の子騎士だよ
私を守ってくれてるの


「レディ・ナイト。夜の女の子?え、なんか…ずいぶんと妖艶な…」


Night違う
Knightだもん
男の人のアタマの中は共通でピンク色なのかしら?本当、嫌になる


「Nightじゃない。knight…女の子騎士…だもん」


レディナの為にも訂正を入れる
すると、すぐに謝るノア


「あぁ、それは失礼しました。女の子騎士。うん、良い名前ですね。この猫は、姫様の小さな騎士だったんですね」


…なんだ、分かってるじゃない


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