贈り物は首輪です




瞳に浮かぶ満足そうな光。それと同時に現れる制服欲と飢餓感の塊。


これからのことを予見してふと思う。


この首輪は、私にピッタリなものなのではないか。


犬や猫が飼い主に支配されて管理されているように、私も上嗣さんの愛情という名に縛られ、支配されている。


結局、私は上嗣さんの手のひらの上で踊らされているんだ。



「どうしたの?リンちゃん」


「いえ」


「そんなに余裕ならちょっと本気だしていい?」


「よくないです」



鎖骨に唇を寄せながら「残念、」なんてくつくつと笑う。


強く吸われて、赤い花が咲いた。



「来月は鎖も買ってきていっしょに外でお散歩しよっか」


「それ私完璧に人間扱いされてませんね」



というか何プレイだ。


下手したら警察に通報されてもおかしくない。




でもまぁ、


「上嗣さんしか見ていないところでなら、そうしてもいいですよ」



結局のところ私は、彼の愛に囚われて逃げることなんてできないんですから。







Fin.





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