君が冷たい理由。【完】






元気よく返事をすると、じゃあなと言って歩いていく。

その後ろ姿に向かって私がありがとうと叫んだ。






颯太くんが見えなくなるまで見送ると家に入って行く。







「お母さん~?夜ご飯って…」




リビングに戻ると考えことをしているかのような母がそこに座っていた。




「お母さん?」




私が名前を呼ぶと我に返ったかのように振り向く。





「あらやだ、セリザワくんはもう行ったの?」



「うん。帰ったよ」



「そう。」





クッキーが入ったお皿を片付けながらキッチンに向かう母。



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