君が冷たい理由。【完】
「…え?」「は?」「いや…え?」
颯太くんが指さしたのは、私だった。
「お姫様役は、すみれじゃなくて楓。」
「え、ちょっと颯太!?なんでよ!」
「なんでって。お前劇やらせんなら王子役が俺なんだろ?なら姫はこいつしかいねーわ」
当たり前のようにすみれちゃんに言う。
「だって、俺、こいつの彼氏だから」
「えぇぇぇぇえ!」
颯太くんがさらっとそういうとみんなが驚きの悲鳴をあげた。