君が冷たい理由。【完】
「ちょ、颯太くんっ!?」
私も驚いて立ち上がる。
「ん?知られちゃいやだった?」
「いやそういうわけじゃ…」
ただ、色んなことが初心者の私には一気にハードルが高かった。
「ど、どうして春名さんが!?」
「えぇ!ショック!」
「私も本気で狙えば行けたかも!?」
颯太くんの彼女が私だと知った女子たちはそんなこんなで騒いでいる。
「じゃ、それで決まりだな」
何もかもを黙って観ていた陸がスラスラとノートに書き込んでいく。