君が冷たい理由。【完】
颯太くんが指さした先にあったのは、所謂…プリクラというものだった。
「え…でも…っ、」
男の子はこういうのが嫌いだと陸に聞いたことがあった。
前に凜と陸、3人で撮ろうと無理やりいれたことがあった。
「男の子って苦手なんじゃ…」
「うん、大嫌い。でも」
「楓が笑顔になるならいいかなって思った」
私の目から少し視線を逸らして徐々に顔を真っ赤に染める彼。
愛おしかった。
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