君が冷たい理由。【完】









「なあ」








だがその沈黙を破ったのは颯太くんからだった。









「お前、親が離婚したときどう思った?」




「…え?」










それはきっと私と颯太くんが感じている痛みのことだった。










あの楽しかった日々は、たったひとつの過ちで





―…一瞬にして壊されたのだ。















「最初は寂しかったです」




「今は?」

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