君が冷たい理由。【完】
2.
それから始業式が終わりHRが始まった。
「えーじゃあ初っ端だが、修学旅行の班を決める。5人組だから自由に作っていいぞー」
先生はそういうと椅子に座る。
それと同時にクラスの大抵の女子が芹沢颯太の席に集まってきた。
「芹沢くん!一緒に組もう!」「いやいや私と!」
「私と組みましょ!」
…女子って怖い。
心の中でぼそっと呟き凜の席に行く。
「逃げてきたかははは」
「もう、笑いごとじゃないんですけど」
「まあまあ、2学期まで席変わらないみたいだし?頑張りなさい」