君が冷たい理由。【完】
ぱぱがいなくなったあの日、
泣きながら公園に行ったら陸が駆けつけてくれた。
いつだって私を守ってくれるのは陸だった。
『ぱぱの代わりに俺が守ってやる』
そういって力いっぱい抱きしめてくれた。
「楓、お前もう気づいて…」
「最初からおかしいなって思ってたの」
「…え?」
「私なんかを颯太くんが相手するはずないってわかってた。わかってたのに好きになっちゃったの。」
きっと最初からこうなることがわかってた。
いつか離れてしまうって。