君が冷たい理由。【完】
笑ったことにはなんの突っ込みもない凜。
「あ~やっと書けた~」
「これかけなかったら明日行けなくなっちゃうもんねよかった終わって。」
「本当ね~とかいってあんた何もしてないじゃない」
「えへへ。ばれた」
私がそう言うとまったくと言いながら鞄にしおりをしまう凜。
「じゃ、太陽君これ先生に渡しといて。私部活行かなきゃだから。」
凜は太陽くんに明日のルートの紙を渡すと鞄を持って席を立った。
「了解、渡しとくね。頑張ってね凜ちゃん」
「ありがとう。じゃ、楓気を付けてねバイト頑張って」
「うん。凜も部活頑張って」
「ありがと。ほら、陸行くわよ。さっさとして」
凜は私に手を振ると陸の腕を引っ張り教室を出ていった。