君が冷たい理由。【完】
「あら、早いじゃない」
リビングに行くと朝ごはんと自分用、そして私用のお弁当を作ってくれている母がいた。
「うーん。目が覚めちゃって」
「珍しいじゃない。楓が目覚めるなんて」
「そんなことないしっ」
「じゃあ久しぶりに一緒に朝ごはん食べようか」
「うん!」
私は小学生の頃に親が離婚している。
それから母は朝から仕事に行き、朝ごはんは一緒に取っていない。
私より家出るのが早いからだ。
「はい、どうぞ」
テレビをつけてぐだーとしていると目の前に朝ごはんが運ばれてくる。
「わー!おいしそうっ!ピーマンの肉詰め!!」
「お昼ご飯の残り。」