君が冷たい理由。【完】
2人とも本当に優しくて大好きな幼馴染だ。
「あ、いたいた。おはよー」
学校の近くにあるバス乗り場に行くとクラス全員が集まっていた。
「あ、ここだったのね」
「楓ったら先生の話聞いてない上にしおりさえ読んでないんだから」
「えへへ…昨日バイト終わって帰った後準備したらすぐ寝ちゃって…」
「あれ?楓ちゃんの鞄は?」
私の姿を見て手ぶらなことに驚く太陽くん。
「あ、陸が持ってくれてるの」
陸を指さすと太陽くんもそっちを見る。
「へえ、紳士だねぇあいつも」
「ばかなほどにね。」
太陽くんがボソッと言った後に凜が返事をしていたことなんて私には聞こえていなかった。