君が冷たい理由。【完】
ということは、お弁当にはこれが…っ!
ラッキー!
お母さんと席についていただきますをして食べ始める。
「そういえば今日から2年生ね」
「へっへーん!そうなんだよっ!私にも後輩がっ」
「楓は部活なにもしてないんだから後輩もなにもないじゃない」
痛いところをつかれた…っ!
「ま、まあ?ほら?学校に後輩がいるって思うだけでも違うじゃん?」
「はいはい。あんたも部活入ればよかったのに。凜(リン)ちゃんみたいに」
「えーだって部活したらバイトできないもん」
「本当、優しい子に育ったわね」
ふと寂しげに零した言葉。
「お母さん無理しないでね」