君が冷たい理由。【完】



「颯太?どうした?」


いつの前に芹沢くんの隣に座っていた太陽くんが彼にそう尋ねる。



「…いや、なんでもねぇ」



太陽くんの質問で我に返ったのかまた静かに座る。
そして両耳にイヤフォンをする彼。



「ちょっまだ話は…!」



「もういいって凜…っ「あ~イヤフォンしちゃったら誰の話も聞いてくてないと思うよ」




凜を落ち着かせていると横からふっと声が聞こえそっちを見るとそこにいたのは、
芹沢くんが唯一遊んでいると言われているすみれちゃんだった。



「すみれちゃん」


「ごめんね突然。でも颯太、そうなると誰の話も聞いてくれないんだ」


「そ、そうなんだ。ありがとうわざわざ。」


「ううん。同じクラスだし話してみたいって思ってたの。よかったきっかけができて」



優しい笑みで私に微笑みかけるすみれちゃん。


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