君が冷たい理由。【完】
「よーし班分け!ここは平等にグッパーでしょ」
「えー俺凜とは嫌だよしごかれる」
「なーにいってんのよ陸!私がいつしごいたっていうのよ」
陸の頭をぐりぐりとしている凜。
「ふふふ」
「いつもあんななの?」
2人を見ながら笑っていると太陽くんが隣に来る。
「んーうん。幼稚園から変わってない。」
「幼稚園の頃から一緒なんだ?」
「…うん。いつも一緒にいた。あの時だって」
「あの時?」
首を傾げて私を見る。
「あ、いや…なんでもない。ほら班分けしなきゃっ!」
私は何事もなかったかのように凜の傍に駆け寄る。