君が冷たい理由。【完】

「えーじゃあグッパーで……「ハルナと」



「え？」



ようやく部屋から出てきたと思えば私の名前を呼ぶ芹沢くん。




「春名と調理で。行くぞ」



芹沢くんはそういうと私の腕と掴みどんどんと歩いていく。


後ろを振り返るとみんながポカーンとしていた。


それもそのはずだ。
なんせ、私が１番驚いているのだから。



エレベーターを待っていても無言だった。


「…。」
「…。」


急に名前を呼ばれたかと思えばそれは指名であって。
男嫌いであって、話したことも余りない芹沢くんが隣にいて。





何を話したらいいのか、わからなかった。